2005年10月16日

FCD『ザナック』

1986年11月28日発売/ポニーキャニオン/2,900円(別)/STG/1人用/片面
0250.jpg0250-ura.jpg

<ゲーム内容>
 自機「ザナック」を操作して敵機械化軍団の中核ベース「アルクス」を破壊することが目的の全12面の縦スクロールシューティングゲーム。AI(人工知能)によるALC(自動難易度調整機能)を搭載。特殊弾は、同じ番号を取り続ける事によって3段階までパワーアップします。NES、MSX、MSX2、PSなどでもプレイできます。開発はコンパイル。

<操作方法>
 十字ボタン・・・ザナック(ZANAC)の移動に使用。
 SELECTボタン・・・使用しません。(START+SELECTでコンティニュー)
 STARTボタン・・・ゲームスタート。中断に使用。
 Aボタン・・・特殊弾の発射に使用。
 Bボタン・・・通常弾の発射に使用。

<ストーリー>
 最初は一つの点だったのかもしれない。数千年の年月を経てそれは宇宙を覆うほど巨大になっていった。はるか昔有機知性体が作り出したシステムは、有機知性体がいなくなった今日も活動を続けていたのだった。このシステムはある目的をもっていた。イコン(聖像)を正しく開いたものには知識を、誤ったものには攻撃―滅亡―を与えるという目的を。

 ある日、イコンの一つが誤った方法で開かれた。システムは正しく作動し攻撃を開始した。おなじものたちがこんどは正しくイコンを解放した。イコンはシステムの中枢に攻撃中止を伝えた。だがここでこのシステムを作った有機知性体もおそらく知らなかったのであろうが、システムはこの中止の命令を無視したのだ。システムはこの時点で単なる殺戮装置と化した。

 イコンを開いたものたち―人類―は危機的状況におちいった。イコンは幸い正常に作動し、手持ちの知識を人類に与えたが、所詮システムのセンサーにすぎないイコンでは、システム全体に対する知識を得ることはできず、その圧倒的攻撃力の前に人類のくり出す攻撃部隊は次々に撃破されていったのである。

 いよいよ人類が滅亡の危機に瀕したとき、一つの可能性が提起された。

 「システムは基本的に戦略マシンであり、多数同士の戦闘を想定している。単独システムに向って行けばシステムは効果的に対応できないのではないか。」

 危険な賭けであった。だが可能性を求めてこの計画は実行された。新型戦闘攻撃機AFX−5810=ZANACを制作し、単独でシステムの中枢に侵入しこれを破壊した。危機は去った。――と思われた。

 しかし敗北を喫したシステムは、爆発寸前他のシステムにこの事態を連絡したのである。すでにいくつかのコロニアムは連絡を絶っている。今回のシステムは前のシステムの数倍はありそうであった。最新鋭AFX−6502=ザナックが残された時間のなか再び単独で飛び立っていった。


<特殊兵器>
 「ザナック」は8つの特殊弾を使用することができます。ゲーム開始時にはFIRE 0が使用されていますが、パワーチップを取ることによって変えていくことができます。(同時には一種類しか使用できません)

FIRE 0・・・・・・全方位弾(オールレンジキャノン・略称ARC) プレイヤー操作した方向に飛ぶ、操作していない場合は前方に出る。

FIRE 1・・・・・・貫通弾(ストレートクラッシャー・略称SC) ゆっくり飛んでいく。敵の弾も破壊できる。

FIRE 2・・・・・・防御幕(フィールドシャッター・略称FS) 敵及び敵の弾を防ぐ。地上物には無力。

FIRE 3・・・・・・回転弾(サーキュラー・略称CC) 自機のまわりを回る。敵弾も破壊するが地上物には無力。

FIRE 4・・・・・・振動弾(バイブレーター・略称VBR) 発射された場所から少し行った場所で、左右に振動、1発につき敵の攻撃に60回まで耐える。地上物にも有効。

FIRE 5・・・・・・往復弾(リワインダー・略称RW) ゆっくりと上昇し、減速していき戻ってくる。敵弾も破壊する、地上物にも有効。

FIRE 6・・・・・・反応弾(プラズマフラッシュ・略称PF) 障害物に当るとすべての敵空中物を消すことができる。パワーチップも例外ではない。

FIRE 7・・・・・・高速速射弾(ハイスピード・略称HS) 敵及び敵の弾・地上物にすべて当たり、そのまま貫通する。トリガを引いている場合のみ時間が減る。

●E.E.(エネミー・イレーサー) 武器ではないが地上物のうちイコン(聖像)を6発射つと出てくる。E.E.をとるとその時出現している空中物をすべて破壊できる。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック