


<ゲーム内容>
ゲームボーイやスーパーファミコンでシリーズ化された和風RPG『ONI』シリーズのPS版。人間との共存を望む妖魔・隠忍と役小角率いる五行軍との戦いを描いた物語。転身コマンドで隠忍に転身(変身)したり、集めた徳を支払って能力を得る神交渉、世界に300いる神様の力を借りる神降ろしなど独自のシステムも。
<操作方法>
方向キー・・・選択肢の選択、カーソルの移動、キャラクターの移動
左スティック・・・選択肢の選択、カーソルの移動、キャラクターの移動
スタートボタン・・・地図(迷宮)の呼び出し
〇ボタン・・・決定、メッセージ送り、宝箱を開ける、人と話す
×ボタン・・・キャンセル、メッセージ送り、押しっぱなしでメッセージ飛ばし、キャラクターのダッシュ移動
△ボタン・・・コマンドメニューの呼び出し、コマンドメニュー画面の呼び出し
L3ボタン・・・決定、メッセージ送り、宝箱を開ける、人と話す
R1ボタン・・・選択可能場所の一括表示
R3ボタン・・・キャンセル、メッセージ送り、押しっぱなしでメッセージ飛ばし、キャラクターのダッシュ移動
<物語>
昔、妖魔は人を襲い、食らい、この世でもっとも恐れられる存在であった。しかし、西暦880年、250年の人生を歩みながらなお超人的な力を発揮する仙人、役小角の作った五行軍の妖魔狩りにより、妖魔ならず、隠忍たちまでもがその身を人里より消さねばならなかった。
「隠忍(おに)」とは、妖魔でありながらも人の心を持ち、人々との共存を図ろうとする異端の一族であった。
妖魔狩りによって、彼らもまた住処を奪われた。そして、結界を張り、人里離れた山奥に密かに住処を移したのである。そして、人間にも妖魔にも邪魔されぬ隠忍たちだけの社会をしじまの里と名付けた。
しじまの里で、主人公・司狼丸は父親の天地丸や姉の伊月、幼なじみの沙紀や外道丸らと共に、平和に暮らしていた。あまり記憶にない母親のことをほとんど語ろうとしない父・天地丸だったが、常に優しさにあふれた伊月が母代わりとなり、司狼丸はとりたてて寂しさも感じなかった。
西暦924年、司狼丸6歳、沙紀8歳、外道丸9歳のとき、3人は絶対に近づいてはならないと言われていた山の祠に遊びに行き、その鍵を開ける。
すると祠に閉じ込められていたつくも神が現れ、これから全国に散らばる八百万(やおよろず)の神々が味方になることを約束し、消える。
次の日も、外道丸の提案で山の祠に行く3人。それは外道丸のつくった「爆星狼」という武器の実験をかねての行動だったが、そこに奉られていた鏡をいたずらして割ってしまう。
その鏡は、人間界からこのしじまの里を結界で守るための照魔境であった。
そして、それが悲劇を呼ぶ。
鏡が割れたことにより、結界は破られた。それを見逃す五行軍ではなく、まもなくしじまの里で妖魔狩りが行われた。
しじまの里は全滅し、ほとんどの隠忍たちは殺され、一部の者は囚われた。
天地丸は幼い外道丸、沙紀、司狼丸を連れ、からくも脱出する。
仲間や肉親を奪われた怒りに、復讐心を燃やす外道丸や司狼丸たちを戒める天地丸。
悔し涙を呑む外道丸たちとともに天地丸は放浪の旅に出た。
そして、8年の月日が流れる。