1991年2月23日発売/マイクロキャビン/3,800円(別)/A・STG/1〜2人用
<ゲーム内容>
砲台の位置が3種類(左、中、右)ある戦車から1台選び、固定面のマップをクリアしていくパズル要素の強いアクション・シューティングゲーム。自機の移動は4方向で、当たり判定が大きい為、面の最初に戦略を立てる必要あり。コンティニューは無限だが、1つ前の面から再開する。4文字の数字によるパスワードコンティニューあり。
<操作方法>
方向ボタン・・・自機”ダイアナ”を、4方向に移動させます。なお、方向を変えるときは、一度向きを変えてから進み始めます。
スタートボタン・・・決定用ボタン。一時停止、解除用ボタン。
1ボタン・・・弾を発射します。ただし、移動しながらでは、弾は撃てません。
2ボタン・・・ボタンを押している間、ダイアナが向きを変えずにバックしていきます。なお、このときは移動しながらでも弾を撃つことができます。
※ポーズをかけて、1ボタンと2ボタン同時押しでギブアップします。
<ゲームストーリー>
西暦1999年、世紀末真っ只中の5月、異変は始まった。
突然、各地の方言が強まり、会話がまるで成り立たなくなったのである。
事態を重く見た政府は、緊急会議を開いた。が、同じ県同士の者しか話が通じないという結果が出ただけであった。やがて、他県との連絡が途絶え始めて1ヵ月がたとうとしていたころ、大阪が東京に攻撃を仕掛けるという事件が起こった。これは、ごく一部の小規模な事件であったが、やがて日本が内乱状態に陥るのは必至であった。そこで、各県の技術者がそれぞれ原因解明に努力した結果、何者かの手によって日本各地にDAA(方言増幅装置)が設置されていることがわかった。各県はそれぞれ独自にDAAの破壊を試みたが、さまざまなトラップに阻まれ、従来の兵器ではまるで歯が立たなかった。
そんな中、福岡県ではかねてより開発中であったGCA(重力制御装置)を使用したフローティングタンク「ダイアナ」を完成させ、女性のみで構成された特殊部隊「FSWAT」を結成した。
「FSWAT」結成の数日後、福岡では入隊試験が行なわれた。試験会場には試験官の声が高々と響いている。
その中に今回の受験者の中で、最年少である17歳の女子高生、竹下由紀がいた。
由紀は学校でも人気者で、特に下級生に人気があった。
「由紀先輩、FSWATの試験受けるって本当ですかぁ!?」
ちょこまかと走り寄ってきたのは、由紀のファンで、下級生の斉藤久美であった。
「そりゃあ私、先輩の親衛隊会員ナンバー1ですもの。それぐらいの事は知ってますよぉ。」
「親衛隊・・・。」
「もし先輩がFSWATなんかに入っちゃったら、わたし・・・。」
「ちょっと、ちょっと、別に一生会えなくなるわけじゃないでしょ。大丈夫よ、心配しなくても。さっ、そろそろ休み時間が終わるわ。」
「じゃ、必ず戻ってきてくださいね先輩!」
「わかった、わかったわ久美。じゃあね。」
「なんか、私が試験に落ちた方がいいみたいね・・・久美は。」
久美、今頃どうしてるかしら。私が落ちたら喜ぶんだろうなぁ。でも、落ちるわけにはいかないわ、なんたって憧れのダイアナに乗れるんですもの・・・。
「こら!そこ、早くシミュレータを起動させろ!!」
「すっ、すみませーん!」
さぁ、がんばらなくっちゃ。
シミュレータの灯がともり、試験官の声がスピーカー越しに響いた。
「MISSION START!!!」
2007年07月08日
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