
<ゲーム内容>
パソコンで発売された『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』と『英雄伝説2』をリメイクしてセットにした作品。オーソドックスなファンタジーロールプレイングゲームで、ストーリーが各章ごとに区切られているので、テンポ良く進める事ができます。PCE−SCDやMD、SFC、PS(※SS版とPS版はカップリング作品)などにも移植されています。
<操作方法>
方向ボタン・・・キャラクターおよびカーソルの移動
スタートボタン・・・ゲームを開始する
Aボタン・・・決定
Bボタン・・・キャンセル、マップ画面でコマンドウィンドウを開く
Cボタン・・・決定
Xボタン・・・使用しません
Yボタン・・・使用しません
Zボタン・・・使用しません
Lボタン・・・使用しません
Rボタン・・・使用しません
<プロローグ>
【英雄伝説I】
はるか昔、いや、もしかしたら遠い未来のことかもしれない。
とにかく言えることは「イセルハーサ」と呼ばれる、豊かな自然に恵まれた世界があり、そこに自然の恩恵を受けながら生活する人々が住んでいるということだけだった。
大小いくつもの島々、大陸、そしてそれらをとりまく青く美しい海によって形成される世界には、ファーレーン、ウォンリーク、ラヌーラ、ソルティス、モレストンの5つの国があった。
イセルハーサのほぼ中央に位置するロンウォール島と、それよりはるかに小さいサースアイ島からなるファーレーン王国は、国土が狭いこともあって、これといった特産物のない貧しい国だった。しかし、そこに住む人々は少々の貧しい生活をものともせず、心優しきアスエル王の統治のもと、平和な日々を過ごしていた。
ところがある晩、予告なしの異変が首都ルディアを襲った。突如モンスターが大挙して城に攻めこんできたのだ。夜襲の上、なぜか城門のかんぬきが外されていたことも手伝って、モンスターたちはたやすく城内に侵入、兵士たちと戦闘になる。今までモンスターなど見たこともない兵士たちは、驚きとまどい、しばらく混戦状態が続いた。しかし、夜が明けるころにはモンスターの勢力が衰え始め、ついに兵士たちはモンスターの撃退に成功する。この重大な危機を脱し、歓喜する人々。だが、その声はすぐに消え入ってしまう。なぜなら、良王として親しまれた国王アスエルがモンスターに殺害されたと知ったからである。
このとき、世継ぎであるセリオス王子はわずか6歳。ただひとりアスエル王の最期をみとったという側近のアクダムは、王から摂政に任ぜられたと言い、セリオス王子が16歳の誕生日に王位継承するまではファーレーンの政務を行うと宣言する。
そして王子は、王位継承のときまでサースアイ島にあるエルアスタの町で養育されることになった。
それから約10年の歳月が流れ、物語が幕を開ける・・・・・・。
【英雄伝説II】
セリオス王子たちの冒険からはや20年。
ファーレーンの王位を継承したセリオス国王とディーナ王妃の間に生まれた子供――アトラスと名付けられた王子も15歳。彼は、かつての父と同じようにサースアイ島にあるエルアスタの町で国王となるための教育を受けていた。輝く金の髪と利発な瞳、悪を知らないまなざし・・・・・・。そしてなによりも、父譲りのまっすぐな心。人々はアトラスを愛し、王子は人々を愛していた。
ファーレーン王国はセリオス王という大きな太陽と、アトラス王子という小さな太陽に護られて、ますます栄えていた。
だが、ある日、イセルハーサ全土を揺るがす大地震が襲った。古い建造物は倒壊し、各地に深刻な被害が及ぶ。そんな突然の災害に、最初のうちこそ混乱があった。しかし、人々が力を合わせて復旧に励んだこともあって、町々は間もなくもとの平穏さを取り戻した。
・・・かのように、見えた。
そう、誰も知らなかったのだ。新たな災いが降りかかろうとしていることを・・・・・・。
そして物語は再び幕を開ける。全ては20年前と同じ、平和な日常から始まる。