
<ゲーム内容>
プレイヤーは、主人公(深紅)となり、氷室邸の謎を解き、行方不明になった兄を探し出すことが目的のアクション・アドベンチャーゲーム。迫り来る霊をギリギリまで引きつけて、その一瞬を捉えてカメラのシャッターでダメージを与え、封印するバトルシステムを採用。2002年8月1日には、3,000円(別)の廉価版も発売された。
<操作方法>
【通常の操作】
方向キー・・・メニュー等の選択
左スティック・・・キャラクターの操作、メニュー等の選択
右スティック・・・懐中電灯の方向
STARTボタン・・・ポーズ(ポーズメニューを開く)
○ボタン・・・調べる、決定(メニュー)
×ボタン・・・走る、キャンセル(メニュー)
△ボタン・・・カメラを構える
□ボタン・・・メニューを開く
【ファインダーモードの操作】
方向キー・・・ファインダーの方向操作
左スティック・・・ファインダーの方向操作
右スティック・・・キャラクターの平行移動
○ボタン・・・シャッターをきる
×ボタン・・・通常画面に戻る
△ボタン・・・通常画面に戻る
□ボタン・・・ファインダーを高速移動(□ボタンを押しながらファインダーの方向操作)
L1ボタン・・・補助機能を使う
R1ボタン・・・シャッターをきる
<物語>
雛咲深紅の兄、真冬が消息を絶ってから、既に九日間が過ぎていた。
―― 一ヶ月ほど前のことである。
人気作家が取材とみられる旅の途中で失踪する、という事件が報じられた。駆け出しジャーナリストの真冬は、知人である作家の失踪に何か予感めいたものを感じ、その足取りを追い、ある屋敷に辿り着いた。
氷室邸。森の奥にひっそりと佇むその屋敷は、古くは地方一帯を治める地主の屋敷だったといわれている。が、今は訪れる人もなく、廃墟となりはてていた。
屋敷を調査し始めた真冬は、屋敷の各所で作家達の取材メモを発見する。そこにつづられた内容は、この屋敷に起こる奇怪な現象の数々だった。さらに屋敷の奥を調査していた真冬は、ただならぬ気配に取り囲まれていることに気づいた・・・。
そして・・・
深紅は、行方不明となった兄を追い、氷室邸を訪れる。そこで深紅を待っていたものは・・・。
<ゲームの舞台>
氷室邸・・・名も無き山村の外れ、山の中腹に立てられた巨大な屋敷。古くはこの土地一体を治めた大地主が住んでいたと言われる。地元の人々の間では、氷室家にまつわる不吉な噂や伝承が多く伝えられており、現在は近づく人も無く完全な廃墟となっている。
<登場人物>
[雛咲深紅(ひなさきみく)]・・・本編の主人公。霊感が強いと言われる雛咲家の血を受け継いだため、他人には見えないものが見えてしまう。そのために幼い頃から周囲にはとけこめず、心を開けるのは兄の真冬だけだった。その兄が行方不明となり、身寄りを失った彼女は、残されたメモを手がかりに、物語の舞台となる氷室邸を訪れる。
[雛咲真冬(ひなさきまふゆ)]・・・深紅の兄であり、深紅の能力を知る唯一の理解者。両親をなくした深紅にとって、たった一人の家族でもある。行方不明になった高峰の行方を追い、氷室邸を訪れるが・・・彼自身も、母から受け継いだ霊能力があり、射影機によって霊を封印することができる。
[雛咲深雪(ひなさきみゆき)]・・・深紅と真冬の母。霊感が強く、周囲から異端児されて育ったため、子供たちが霊感を受け継いでいることに心を痛めていた。生まれつき体が弱く、病気がちであった。形見の射影機は、その時彼女が身につけていたものだった。
[高峰準星(たかみねじゅんせい)]・・・ミステリー小説家。深紅の兄、真冬の公私に渡る恩人。ベストセラー作家だったが、最近はスランプに悩まされている。氷室家で行われていたという、古い儀式に興味を持ち、氷室邸を取材に訪れるが、そのまま連絡をたち、行方不明となっている。
[緒方浩二(おがたこうじ)]・・・高峰の担当編集者。自ら執筆するホラー雑誌の取材も兼ねて高峰に同行し、行方不明となっている。彼が編集部に行った報告が、3人の最後の連絡となった。
[平坂巴(ひらさかともえ)]・・・高峰の助手。高峰、緒方と共に、氷室邸を取材中に行方不明となっている。霊感が強く、氷室邸の取材について、悪い予感を感じ取っていた。